プラチナもゴールドもレアメタルも鉱物資源が枯渇すると人類は困るでしょうか?

白金(プラチナ)が枯渇するという嘘を広めたい人々

プラチナは枯渇の心配がない、プラチナの存在量は100年先まで心配がないという事実。それに反して資源をコントロールしている国際資本をあやつりたい人たちは枯渇しそうで希少で将来さらに価値が上がる印象を操作したいと思っています。
2008年のリーマンショック以降の経済で、ゴールド、プラチナは、「通貨の側面」がより注目されるようになりました。プラチナも通貨としての価値は認められてはいましたが、リーマンショック以降、長期保有できる「安全資産」として、世界的に「プラチナ」以上に「ゴールド」に資金が集まることとなりました。

利益を得たい人々によって希少性が強調される図式

「鉱物資源が枯渇しそうだ」「プラチナは将来なくなるかもしれない」と心配される現象は、実は自然な現象だとは言えません。資源国である供給国が、コンゴ民主共和国のような内戦状態になれば、その元素タンタルの原料のコルタンの供給が不足し、人為的枯渇状態に陥ります。

 輸出制限を行なって、人為的枯渇状態を作って、価格を上昇させようとする政策を取る国が出ることが普通になれば需給バランスでタンタルの価格が高騰するしくみです。
採掘量の限界はとても限られた偏った一部の資源国にかかっていて独占によって枯渇がもたらされている現実。

 さらに手の混んだ方法として、まず、輸出価格を低く設定し、ライバルを廃業に追い込んで、それから輸出制限を行うというやり方で市場を独占できれば市場の勢力図が変わっていきます。まるでアメリカのシェールオイルと原油の我慢比べのようです。
2050年までには、ほぼすべての金属資源の累積採掘量が、現在までの知識では採掘量の限界に近い埋蔵量ベースを超すと言われています。そうなればもう銅もすずも亜鉛さえもレアメタルになる時代がくるのかもしれません。
究極の解決策というのは、その枯渇してしまったものをもう使わない、その代替え金属を探していくことになるでしょうか。

枯渇して貴重になればなるほど需給バランスは需要が大きくなり高騰するしくみというのは、過剰供給を許さないダイヤモンドを思い起こしてしまいます。

地球の鉱物資源を再利用100%出来れば無尽蔵に永久に枯渇することなく使い続けることができることになります。

実際に都市鉱山という再利用されるべき地上にそびえ立つ鉱山に例えられています。市場に出回っているガジェットを全部集めたら巨大な鉱山になるという意味です。

金属の背後霊

資源・リサイクルテータ図面集(総物質需要量 TMR係数という金属の背後霊)というのがあります。1トンの金属を得るために何トンの土が掘られ捨てられているかの係数。

例えばゴールドなら1キロの金塊を得るために1,100,000キロの岩石を掘らないといけないのだそうです。これが鉄1キロならたった8キロ掘るだけで得られるのだそうです。白金(プラチナ)は1トン掘り出した鉱床のなかにパチンコ球1個分くらいしか含まれていません。

こんなに金属の背後霊がついて回るくらいなら、リサイクルしてあげればいいことになりますが、実際にはコストが見合うゴールドは回収されても見合わない銅ではリサイクルされていない、経済的に成立できていません。
元素をどのぐらいリサイクルすべきか。
これは、どの元素がどのぐらい枯渇傾向が強いか、これが最初の基準になります。

自動車産業はEVにシフトし全世界がEVシフトを進める中、日本だけ水素?
となってきています。日本は水素自動車で生き残るつもりで、東京オリンピックまでに水素燃料ステーションを整備するのでしょうか。世界は電気自動車なのに日本だけが水素なんてあまのじゃくでとても共感できます。日本ブランドで行けば付加価値ついてくるし生き残れると思ってしまいます。
水素自動車の触媒に使われるのがプラチナです。それはもう100%の回収率でやっていくのでしょう。

鉱物資源を獲得するには、鉱山だけではありません。海水にもあらゆる元素が含まれているのですから、東京ドーム何個分の海水から0,0何グラムの金が獲れるとなれば、あとはコストとの関係になるのでしょうし、コルタンが含まれる星があれば、そこまでロケットを飛ばして採りにいくのかもしれません。採掘費用と鉱物の価格とのにらめっこです。空気洗浄機のように、海水選別機などを開発して海水の元素を全部取り出してきれいな水にする日がくるかもしれません。掃除機でさえ空中のアレルゲン物質を除去とか吸着などという宣伝がされているくらいですから、夢を化学者がかたちにしてくれれば、金属の背後霊も資源の枯渇はなくなります。

地殻中の存在量で決まらない金(ゴールド)と白金(プラチナ)の価値

環境調和型の貴金属・レアメタルのリサイクル技術の開発

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タンタルの鉱山をハンマーで手掘りしているのはコンゴ民主共和国の少年