アフリカで武力紛争の資金源となっているダイヤモンドとタンタル

レアメタルの産地

指輪にも使うダイヤモンドとタンタルの「違法通商と価格の関係」

身近なダイヤモンド、携帯電話ですが、その原料となる鉱石が採掘されてから私たちの手元までくる間には、想像を絶する多くの血が流されているという実態のはなしです。

血に染まったダイヤモンドをブラッドダイヤモンドと呼ばれ、子供までも武装した地域で紛争のための武器とダイヤモンドが交換されているアフリカの実態は映画ブラッドダイヤモンドでもロード・オブ・ウォーでも有名になりましたが、携帯電話に使われる金属=タンタルも同様にアフリカのコンゴで武力紛争の原因になっているという動画があります。
http://digitalcast.jp/v/14739/

実際にはコルタンという鉱石が金属タンタルになるわけですが、世界中どこでも採れるわけではなく、その貴重な産出国であるえコンゴ共和国(DRC)でタンタルになる原料は公正な取引ではない違法な通商によって流通しているということ。国営の鉱業が崩壊しそれに取って代わった武装集団によって支配され、採掘現場から住民を立ち退かせるために恐怖を植え付けられ命が失われている現実。世界のレアメタルの80%がコンゴ民主共和国に埋蔵されていて、レイプの発生する地域とレアメタルの埋蔵地域が一致しています。ノーベル平和賞受賞のムクウェゲ医師

レイプとタンタル

タンタルの産地コンゴ民主共和国で性暴力の被害者救済に寄与したムクウェゲ医師がノーベル平和賞を受賞し、理不尽なコンゴ民主共和国の現状を世界が知ることとなりました。スマホ★パソコン★暴力★コンゴ

タンタルは貴金属でもないのに、鉱石コルタンから金属タンタルに変わって日本で流通するようになってからはびっくりするくらい高価な金属です。
タンタルもダイヤモンドも流通ルートの難しさや原産国のそうした事情が背景にあります。
手に入れ難いダイヤモンド。タンタル。どうしてもこの元素でなければならないという使われ方をするべきです。
人は手に入れ難いものに価値を見出してしまいます。それが価格に結び付きます。

タンタルに限らずマイナーメタルの原料になる鉱石は、一国どころか、一企業に独占され不正な価格で流通させられている実態があります。

輸入ルートが公正になされ明らかにされ、原産国の人々のためになるような方向で取引きされるようにフェアトレードというものが企業にも消費者にも責任が求められています。
ブラッドコルタン

南スーダンに関しては自衛隊絡みの話題で耳にしているけれど、なぜアフリカで起きていることが世界に伝わらないのでしょう?どうして日本は南スーダンには派遣してコンゴ(民)には派遣しないのでしょう。
自衛隊は行かないけれど国連軍はいっていますが。
ルワンダが併合したがっているコンゴ民主共和国の東部。ルワンダ軍とコンゴ(民)政府軍と反政府軍とが紛争を起しているエリアには自衛隊は行かれず、国連軍の関与もままならない状態です。